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会社の利益と株価ってどんな関係?

2022.06.28

コラム記事17のメイン画像 会計士が教える「投資」の話

会社の利益と株価の関係についての記事です。


株価は需給バランスで決まる

会社の利益が上がることが予想される場合、多くの場合で株価は上がると考えられます。

 

これは前回の記事株式を買って投資したら、なぜ利益が出るのか?インカムゲインとキャピタルゲインを知ろう!」でも書いた通り、需要と供給のバランスが動いたことによるものです。

 

コラム記事10のメイン画像

 

株を買いたいと思っている人数が、株を売りたいと思っている人数を上回ったから。

会社の業績が伸びていることを知った投資家に、

「この会社の株を持っておけば株価が上がるだろうから買っておこう」

「この会社の株を持っておけば配当金をいっぱいもらえるだろうから買っておこう」

などと予想する人が増えるということです。

 

利益が上がるってどういうこと?

「会社の利益が上がる」という言葉が出てきました。

そもそも「利益」とは何でしょうか?

会計的に言うと、利益とは「収益から費用を引いたもの」と考えます。

もう少し簡単なイメージだと、収益が売上高、費用が売った商品の仕入原価や商品を売るためにかかった費用とイメージするといいかと思います。

売上高から費用を引いたもの、です。

会社の商品がたくさん売れたり、会社のサービスがたくさんの人に使われたりしたら売上高は上がります。

売上高が増加すればそれに伴って増加する費用もありますが、増加した売上高が増加した費用を上回った場合には、利益が上がるわけです。

 

会社の利益では、継続する利益が大事!

利益には一時的に生じる利益と継続して生じる可能性がある利益があります

 

例えば、会社が持っている土地を誰かに売って、とても大きな利益が出たとします、これは一時的にしか生じない利益です。

 

一方、会社が新しく発売した新商品がヒットした場合、これは永久的に続くかはわからないものの、一時的ではなく継続的に生じる可能性がある利益になります。

 

株価に大きい影響を及ぼすのはどちらでしょうか。

 

これはもちろん後者、継続的に生じる可能性がある利益です。

 

そうすると、これからもこの会社は継続して利益が出そうなのでその会社の株を買って配当を貰いたいという人が増えますよね。

そうやって株を買いたい人が増えると、株価があがっていきます。

継続的に会社の利益が出そうだと、株価はあがっていくのです。

 

利益をみるには会社の業績数値を見てみよう!

利益が出そうか、出ているかを知るにはどうしたらいいのでしょうか?

そのためには会社の業績数値をみましょう。

 

上場会社は会社法や金融商品取引法と呼ばれる法令に基づいて、様々な提出書類の提出が求められています。

私は監査法人に在籍している際に色々な書類を見てきました。

そこで、今回は会社の業績を把握するための資料、四半期報告書と有価証券報告書を紹介します。

 

簡単に説明すると、四半期報告書は会社が決算月以外の3ヶ月ごとに提出する報告書有価証券報告書は会社が決算の際に年間の業績報告で提出する資料す。

 

興味がある会社について「会社名 四半期報告書」「会社名 有価証券報告書」といった検索をすることで、簡単に会社の報告書にたどり着くことができると思いますので是非試してみてください。

 

それぞれの報告書の「経理の状況」という部分に会社の業績が書かれた部分があります。

利益が出ている会社なのか?利益が上がっている会社なのか?上がっているとしたらどういう要因で利益が上がったのか?などを調べてみると面白いかと思います。

 

資料の見方については今後の記事にしていきたいと思っています。

 

まとめ

今回は会社の利益と株価の関係に関する記事でした。

自分で実際の会社の資料を見ることで、分析力や将来を見通す力がつくと思いますのでぜひ参考にしてみてください。

 

 

この記事を書いた人:川名公認会計士事務所 代表 川名大哉 

東京生まれ、東京育ち。2017年7月に福岡市へ移住してきた公認会計士・税理士。

早大卒業後、あずさ監査法人で会計監査に従事、2021年10月に会計事務所を設立する。

中小企業の経営者や個人事業主の良き相談相手として、「お金とゆとりを生み出す」をモットーに福岡市で税務・会計サービスを提供する。

趣味はホークス戦観戦、サウナ巡り、暗号資産取引。

ホームページはこちら川名公認会計士事務所 

 
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