会計ソフトは不動産投資の確定申告を楽にできるツール
家賃収入などの不動産所得が年間20万円を超えると、毎年必ず確定申告を行う義務が生じます。
しかし、大量の領収書整理や見慣れない税務書類の作成に悩む方は決して少なくありません。
日中は会社員として働き、多忙な方にとって、煩雑な事務作業は大きな負担となるでしょう。
そこでクラウド会計ソフトを活用すれば、専門的な簿記の知識がなくても帳簿作成をスムーズに完結できます。
面倒な税務手続きから解放されることで、家族と過ごす大切なひとときや本業、さらには新たな投資へ注力できる環境が整うと言えます。
なお、以下の記事では確定申告をしなかった場合のペナルティやリスクを解説しています。

不動産投資の確定申告をしないとどうなる?ペナルティやリスクを解説
会計ソフトを導入する5つのメリット
会計ソフトを導入することで、主に以下5つのメリットがあります。
(1)日々の入力作業を自動化できる
(2)青色申告で大きな節税効果を狙える
(3)スマホから手軽に収支を管理できる
(4)法改正や税制変更にも自動で対応できる
(5)経営状態の見える化で投資を最適化できる
(1)日々の入力作業を自動化できる
専用システムを利用する最大の強みは、経理にかかる膨大な時間を削減できる点です。
銀行口座やクレジットカードの明細データを自動で取り込む機能が備わっており、手動入力による些細な計算ミスを未然に防げます。
毎月の煩雑な仕訳作業にかかる手間も大幅に省け、より生産的な活動へ時間を充てられます。
本業や副業に集中し、将来を見据えた効率的なワークライフバランスを実現するための強力な味方となるでしょう。
(2)青色申告で大きな節税効果を狙える
最大65万円の青色申告特別控除を受けるために必要な複式簿記の帳簿も、画面の分かりやすい案内に沿って入力するだけで自然と仕上がる仕組みを採用しています。
自力や表計算ソフトでは非常にハードルが高い作業ですが、クラウドツールを使えば操作は直感的です。
不動産投資を始めたばかりで確定申告に不慣れな方であっても迷うことなく、期日までにスムーズに税務書類を提出できるでしょう。
適正に申告して無駄な税金をしっかり抑えることで手元に残る利益を最大化し、独立や目標に向けた確実な資産形成へ繋げていくための基盤作りが可能です。
(3)スマホから手軽に収支を管理できる
クラウド型の最新会計ソフトは、パソコンだけでなくスマートフォンからでも手軽にアクセスできる利便性が大きな特徴です。
出張先でのちょっとした待ち時間や、新幹線での移動中といった日々のスキマ時間を有効活用して、スムーズに帳簿付けを進められるでしょう。
また、物件の修繕費などで発生した紙の領収書も、スマートフォンのカメラで撮影するだけでデータとして取り込んでくれる機能が便利です。
まとまった作業時間をわざわざ確保する必要がなくなり、日々の生活リズムを崩さずに継続的な管理を実現できます。
忙しい投資家にとって非常に魅力的な要素です。
(4)法改正や税制変更にも自動で対応できる
税制は毎年少しずつ変更されるため、最新のルールを常に追いかけて深く理解するのは大変な労力が必要です。
しかし、クラウド会計ソフトを利用していれば、インボイス制度の導入や電子帳簿保存法の改正など、複雑な法制変更にもシステム側が自動でアップデートしてくれます。
買い切り型のソフトとは異なり、手動で更新作業を行う手間は一切かかりません。
法令違反のリスクを気にすることなく、常に最新かつ正しいルールに則った適正な確定申告書を作成可能です。
税務の専門家ではない個人投資家にとって、精神的な安心感に大きく繋がるでしょう。
(5)経営状態の見える化で投資を最適化できる
日々の収支データを入力するだけで、現在の資産状況やキャッシュフローが自動的にグラフなどで可視化される機能も大きなメリットに挙げられます。
不動産事業の健康状態が一目でわかるため、毎月の家賃収入とローン返済、管理費などのバランスを客観的に把握できるでしょう。
どの部分の無駄な経費を削減できるか、次の投資物件購入に向けてどれくらいの資金を準備すべきかといった、具体的な戦略を練りやすくなります。
感覚ではなく正確な数値データに基づいた経営判断が可能となるため、中長期的な視点で安定した運用を目指す方にとって非常に有効です。
会計ソフトを導入する2つの基準
会計ソフトの導入に悩んだ際には、以下の2つを判断基準にするといいでしょう。
(1)確定申告は青色申告か白色申告か
(2)会計知識があるかないか
(1)確定申告は青色申告か白色申告か
まず、確定申告を青色申告と白色申告のどちらで行うかがポイントです。
それぞれのケースで、会計ソフトを導入した場合のメリット・デメリットをまとめました。

青色申告特別控除の最大65万円を受けるには、e-Taxでの電子申告もしくは、優良な電子帳簿保存が必要です。
電子帳簿保存は、申告期にすぐに対応できるわけではないため、e-Taxでの電子申告がおすすめです。
最大65万円の青色申告特別控除の適用を受けたいなら、e-Taxに対応できる会計ソフトの導入は不可欠です。
そのため、青色申告をする人は、必ず会計ソフトを導入しましょう。
一方、白色申告の場合は簡易帳簿で記帳すればよいため、無料の会計ソフトを利用することができます。
また、自分でExcelなどの表を作成して帳簿を管理することもできます。
白色申告の人は、わざわざ有料の会計ソフトを導入するメリットは少ないかもしれません。
(2)会計知識があるかないか
会計ソフト導入の判断材料として、会計知識の有無も関係します。
簿記の資格を持っている人や会計業務に詳しい人は、手書きやExcelなどでも問題なく帳簿がつけられるかもしれません。
しかし、会計知識があまりない人の場合は、自動で計算や資料作成を行ってくれる会計ソフトの導入をおすすめします。
不動産投資に便利な会計ソフトを選ぶ5つのポイント
不動産投資に役立つ会計ソフトを選ぶポイントは主に以下の5つです。
(1)外部データとの便利な連携機能
(2)サポート体制と操作画面の分かりやすさ
(3)スマートフォンアプリの使い勝手
(4)将来的な事業拡大への対応力
(5)利用料金とコストパフォーマンス
(1)外部データとの便利な連携機能
ツール選びで後悔しないためには、外部データとの連携機能をしっかり確認することが非常に大切です。
普段利用している銀行口座やクレジットカード、家計簿アプリなどとスムーズにデータを同期できるか事前にチェックしておきましょう。
連携先が豊富に用意されているシステムを選ぶほど、日々の入力作業は劇的に楽になります。
複数のサービスを比較検討するのと同じように、各ソフトの対応金融機関をあらかじめ確認しておくのがおすすめです。
(2)サポート体制と操作画面の分かりやすさ
操作画面が直感的に理解できるデザインかどうかも、比較検討すべき重要なポイントに挙げられます。
さらに、電話やチャット、パソコンの画面共有といった手厚いサポート体制が整っているサービスを選べばより安心です。
もし操作につまずいてしまった時でも、専門オペレーターにすぐ相談できるため疑問を素早く解決できるでしょう。
万が一のトラブル時にも業務を止めず、限られたスキマ時間を無駄にしないよう、手厚い支援体制が用意されているツールを選ぶことを推奨します。
(3)スマートフォンアプリの使い勝手
クラウド会計ソフトを選ぶ際は、専用アプリの利便性も確認しておきたい要素と言えます。
外出先や出張の移動中など、パソコンを開けない環境でもスマートフォンさえあれば手軽に帳簿付けを進められるからです。
たとえば、手元のスマホカメラで領収書を撮影し、そのままデータとして取り込める機能があれば、経理作業のハードルは大きく下がります。
ちょっとした待ち時間を有効活用できる設計になっているかどうかが鍵となるでしょう。
日々の生活リズムを崩すことなく、ストレスフリーに資産管理を継続できるアプリを選ぶことが成功の秘訣です。
(4)将来的な事業拡大への対応力
今後の投資規模が大きくなった際にも継続して使い続けられるかという、システムの拡張性も重要な比較基準となります。
最初はワンルーム1室からのスタートであっても、将来的に管理する物件数を着実に増やしていく可能性は十分に考えられるでしょう。
その際、上位プランへの変更や法人成りへの切り替えがスムーズに行えるソフトであれば、他のツールへデータを移行する煩わしい手間や余計なコストがかかりません。
長期的な視点に立ち、キャリアプランや事業成長に合わせて柔軟に対応できる、基盤のしっかりしたサービスを選ぶようにしてください。
なお、以下の記事でワンルームマンション投資の仕組みとコツを詳しく解説しています。

ワンルーム投資の初期費用はいくら?10の内訳と安く抑えるコツ
(5)利用料金とコストパフォーマンス
会計ソフトを比較するにあたり、利用料金がご自身の予算や削減できる手間と見合っているかどうかも外せない視点です。
無料プランから月額制の有料プランまで幅広く存在しますが、単に安さだけで決めてしまうと必要な機能が不足して後悔するケースも少なくありません。
たとえば、複数の自動車保険を相見積もりで比較した時のように、少なくとも3つ以上のサービスを並べて総合的な費用対効果を見極めることが大切と言えるでしょう。
手作業による経理の煩わしさから解放され、空いた時間を休養や本業のスキルアップ、不動産投資の勉強などに充てられるのであれば、月額数千円程度の投資であっても非常にコストパフォーマンスが高い賢い選択となります。
不動産投資に役立つ会計ソフト3選
おすすめのクラウド会計ソフトを3つ紹介します。
(1)freee会計
(2)やよいの青色申告オンライン
(3)マネーフォワードクラウド確定申告
(1)freee会計

freee会計は簿記の知識がなくても操作できるため、個人事業主やフリーランスの中で人気がある会計ソフトです。
freee会計は専門的な知識が必要な借方・貸方の仕訳入力がありません。
発生日や金額を入力して、勘定科目と取引先を選択すれば、仕訳処理が完了します。
勘定科目を選択する際は、説明が表示されるのでその取引にあった内容を確認できます。
確定申告機能も非常に使いやすいです。
質問形式による〇✕の選択と、案内の手順に従って入力を進めていくだけで確定申告が完了します。
freee会計は簿記の知識がない人に便利な一方で、借方・貸方の仕訳入力がないため簿記の知識がある人には物足りなく感じるかもしれません。
簿記や確定申告をしたことがない人におすすめの会計ソフトといえます。
【freee会計のおすすめポイント】
●会計知識がなくても仕訳入力が可能
●簿記初心者に向けたデザイン
●質問形式の手順に従うだけで確定申告が可能
(2)やよいの青色申告オンライン

出典:青色申告ソフト(クラウド)「やよいの青色申告 オンライン」 – 弥生株式会社【公式】
やよいの青色申告オンラインは、サポート体制が充実しているため、操作に不安を感じている人におすすめの会計ソフトです。
やよいの青色申告オンラインを運営している弥生株式会社は、会計ソフトの業界では長い歴史があり、業界シェアNo.1の信頼と実績があります。
業界最大手ならではのカスタマーサポートにより、電話だけではなくパソコンの画面を共有しながら、悩みを解決してくれるサービスもあります。
こうした手厚いサポートにより、利用者数は400万人を超え、カスタマーセンターのお客様満足度は88%と高評価を得ています。
入力画面が大きく、初心者にも使いやすい機能とデザインになっているため、サポートを受けながら作業したい人におすすめの会計ソフトです。
【やよいの青色申告オンラインのおすすめポイント】
●業界最大手の信頼と実績
●サポート体制が充実
●入力画面が大きく使いやすいデザイン
(3)マネーフォワードクラウド確定申告

出典:確定申告ソフト | 個人事業主向け会計ソフト マネーフォワード クラウド
マネーフォワードクラウドはデータ連携に強く、作業を効率化したい人におすすめの会計ソフトです。
金融機関やサービスの連携数は2,300以上(2024年5月31日時点)に対応しており、家計簿アプリ「マネーフォワード ME」とも連携しています。
そのため、家計簿をつけながら個人事業で利用した経費を簡単に会計ソフトへ入力できます。
また、銀行口座などのデータをAIが自動仕訳する機能に、学習機能が付属しており、学習するにつれて仕訳精度が向上することが特徴です。
簿記の知識がない初心者でも仕訳ができる「簡単入力」があることに加えて、上級者も扱いやすい「振替伝票入力機能」があるため、本格的に会計ソフトを利用したい人におすすめです。
【マネーフォワードクラウドのおすすめポイント】
●データ連携先が多く自動化が便利
●本格的な事業管理ができる
●簿記初心者より中級~上級者向けのデザイン
会計ソフトを導入して効率よく投資していこう!
会計ソフトを導入する際には、記帳のしやすさや機能面をよく確認しておくことが重要です。
会計ソフトの導入や継続利用にはコストがかかりますが、事業に必要な費用なので経費に計上できます。
さらに青色申告をすることで青色申告特別控除が受けられるため、大きな節税も可能です。
経理にかかる手間を大きく削減でき、確定申告も自分で簡単にできるので、会計ソフトの導入によって本業や不動産投資事業へより力を入れられます。
以下の記事では、えんfundingがおすすめする不動産クラウドファンディングの確定申告について解説しています。

不動産クラウドファンディング確定申告は必要?20万円の壁と経費
不動産投資が学べる漫画など特典プレゼント中
漫画だから分かりやすい。不動産投資が学べる特典を無料プレゼント。お申込みはこちらから。
特典提供元:株式会社えん


