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定期借家契約の5つのメリットとは?〜サラリーマン投資家が差をつける新戦略〜

2025.10.07

コラム記事219のメイン画像 不動産投資

「不動産投資を始めたいけれど、本業が忙しくて管理に時間をかけられない」 「空室リスクや家賃滞納が心配で踏み出せない」 不動産投資に今日はあるものの、このような悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。 実は、こうした副業投資家特有の課題を解決する強力な手法があります。 それが「定期借家契約」です。一般的な普通借家契約とは異なり、契約期間や賃料設定に柔軟性があるこの仕組みを活用すれば、限られた時間の中でも効率的な賃貸経営が可能になります。 この記事では、定期借家契約の具体的なメリットから実践的な活用法まで、副業投資家が知っておくべきポイントを詳しく解説します。 新しい賃貸経営戦略で、同世代の投資家に差をつけてみませんか。


1 | 定期借家契約とは?普通借家契約との決定的な違い

不動産投資において、賃貸借契約の種類は収益性や管理効率に大きく影響します。

多くの投資家が利用している「普通借家契約」に対し、近年注目を集めているのが「定期借家契約」です。

副業投資家にとって、この違いを理解することは賃貸経営の第一歩となります。

 

 

1-1 | 定期借家契約の基本的な仕組み

定期借家契約は、借地借家法第38条に基づき、2000年3月1日に施行された比較的新しい賃貸借契約の形態です。

契約期間満了で自動終了し、更新制度はありません。

継続には双方の合意による再契約が必要です。

 

定期借家制度

出典:定期借家制度

 

国土交通省の「定期借家制度」についての資料によれば、この制度は「良質な賃貸住宅等の供給の促進」を目的として導入されました。

契約期間は1年未満でも設定可能で、契約満了時に再契約するかどうかは貸主の判断に委ねられています。

 

【定期借家契約の主な特徴】

・契約期間の明確化(自動更新なし)

・契約満了時の確実な退去

・中途解約に制限がある場合が多い

・書面契約が必須(口約束は無効)

 

 

1-2 | 普通借家契約との主な違い

両契約の決定的な違いが以下の表にまとめられています。

 

定期借家契約と従来からの借家契約(普通借家契約)との比較

出典:定期借家制度

 

この表からわかるように、定期借家契約は貸主により多くの主導権を与える仕組みになっています。

 

 

1-3 | 法的根拠と契約期間の自由度

定期借家契約の流れ

出典:定期借家制度

 

借地借家法第38条では、定期借家契約について以下のように定められています。

 

【法的要件】

・公正証書による等の書面によって契約すること

・契約の更新がなく、期間の満了により契約が終了する旨を明記すること

・賃貸人が、あらかじめ、賃借人に対し、契約の更新がなく期間の満了により賃貸借は終了することについて、その旨を記載した書面を交付して説明すること

 

【契約期間の自由度】

・最短期間:制限なし(1日から設定可能)

・最長期間:制限なし(10年、20年でも可能)

・更新の扱い:期間満了で自動終了(再契約は別途協議)

 

この法的基盤により、副業投資家は物件活用の戦略性を大幅に向上できるのです。

次の章では、この定期借家契約が副業投資家にもたらす具体的なメリットについて解説します。

 

 

2 | 副業投資家が知るべき定期借家契約の5つのメリット

副業投資家にとって、定期借家契約は従来の普通借家契約では実現できない柔軟な賃貸経営を可能にします。

本業が忙しい中でもスムーズな物件運用を実現するため、定期借家契約がもたらす5つの具体的なメリットを詳しく解説します。

 

 

2-1 | メリット①:契約期間の明確化による管理負担軽減

普通借家契約では退去に「正当事由」が必要で、立証に時間と労力を要します。

一方、定期借家契約では契約期間満了と同時に自動的に契約が終了するため、複雑な法的手続きが不要です。

 

【副業投資家への具体的なメリット】

・時間節約効果:退去交渉に割く時間をゼロにできる

・精神的負担の軽減:入居者とのトラブルリスクを大幅に削減

・法的リスクの回避:正当事由の立証という法的負担がない

・予定可能な管理業務:契約満了日が明確で計画的な物件運営が可能

 

国土交通省の調査では、敷金や原状回復に関する相談が賃貸トラブル全体の3〜4割を占めています。

こうした問題は契約形態を問わず発生しますが、定期借家契約は契約期間の満了で自動的に終了するため、退去をめぐる紛争リスクを抑えやすい仕組みといえます。

 

退去時のコストについては、以下の記事で解説しています。

 

退去時のコストを下げて、 お得に暮らす!賃貸物件の 「原状回復」を学ぼう!

 

 

2-2 | メリット②:賃料改定の柔軟性で収益性向上

普通借家契約では、借地借家法により賃料の増額は厳しく制限されています。

しかし定期借家契約では、契約満了時に市場価格に応じた賃料設定が可能です。

 

例えば都心部ワンルームマンション(2年契約)の場合、契約更新時に周辺相場に合わせて8万円→8.5万円→9万円と段階的な賃料アップを狙えます。

5年間で年間12万円の収益向上効果が期待できます。

 

【賃料改定の戦略的活用法】

・短期契約(1~2年):賃料上昇局面での収益最大化

・中期契約(3~5年):安定収益と適度な賃料見直しのバランス

・立地連動型賃料:再開発エリアでの段階的賃料アップ

 

 

2-3 | メリット③:問題入居者への対応力強化

家賃滞納や近隣トラブルを起こす入居者に対し、普通借家契約では法的手続きが複雑で時間もかかります。

定期借家契約なら、契約期間満了を待って確実に退去してもらえます。

 

【普通借家契約での問題入居者への対応例】

・家賃滞納・・・督促→法的手続き(3~6ヶ月)

・騒音トラブル・・・警告→調停→法的手続き

・無断改造・・・原状回復請求→争訟リスク

・又貸し契約・・・違反の立証が必要

 

 

2-4 | メリット④:物件活用の多様性拡大

定期借家契約では契約期間を自由に設定できるため、用途や市場状況に応じた活用が可能です。

 

【活用パターンの具体例】

(1)短期回転戦略(6ヶ月~1年契約)

転勤者や研修生をターゲットとして、高い賃料設定と回転率向上を図ります。駅近物件や家具付き物件に適用しやすいです。

 

(2)中長期安定戦略(2~3年契約)

一般的な単身者やファミリー世帯向けに安定収入を確保しつつ、適度な入替で賃料適正化を図ります。将来の自己利用や売却予定物件にも活用可能です。

 

 

2-5 | メリット⑤:退去時の確実性による将来計画の立てやすさ

副業投資家にとって最も重要なのは、本業との両立を図りながら投資運営を行うことです。定期借家契約は、この予測可能性を向上させます。

 

【将来計画立案のメリット】

(1)売却タイミングの最適化

・空室期間の計画化:契約満了に合わせた売却準備

・内覧対応の効率化:居住中売却のストレス軽減

・価格交渉の有利化:空室リスクを考慮した適正価格での売却

 

(2)ライフステージ変化への対応

・転勤時の自己利用:契約満了に合わせた住み替え

・相続対策:計画的な資産整理・分割

・教育費調達:子どもの進学に合わせた資金確保

 

(3)ポートフォリオ管理の高度化

・物件の入替戦略:市場環境に応じた最適化

・リスク分散の実現:地域・用途・契約期間の分散

・収益性の定期見直し:保有継続・売却の定期的判断

 

【具体的な計画例】

5年間の投資計画(築浅ワンルームマンション)

・1~2年目:2年定期借家で安定収益確保

・3~4年目:1年定期借家で賃料上昇対応

・5年目:契約満了に合わせて売却を検討

 

この戦略により、市場価値が高い築浅期間での売却と賃料収入の確保を両立できます。

 

これらの5つのメリットは、定期借家契約が単なる賃貸借契約の一種ではなく、副業投資家にとっての戦略的な投資ツールであることを示しています。

 

 

3 | 注意点とリスク管理

定期借家契約には多くのメリットがある一方で、副業投資家が見落としてはならないデメリットや注意点も存在します。

これらを事前に理解し、適切な対策を講じることで、安定した賃貸経営を実現できます。

 

 

3-1 | デメリットと対策法

定期借家契約の最大のデメリットは、入居者が見つかりにくいことです。

多くの借主は長期間の居住を希望するため、契約期間が限定される定期借家契約を敬遠する傾向があります。

 

さらに、同じ条件の物件でも、定期借家契約の場合は普通借家契約より家賃を10~20%程度低く設定する必要が生じることがあります。

これは入居者にとっての不利益を家賃面で補償する意味合いがあります。

 

【対策法】

(1)付加価値の提供

・家具・家電付き物件:短期居住者には魅力的

・インターネット無料:リモートワーク対応の需要増

・ペット可物件:定期借家でも差別化要因となる

 

(2)ターゲット層の明確化

・転勤者:企業の転勤サイクルに合わせた契約期間設定

・研修生・留学生:教育機関との連携による安定確保

・短期滞在ニーズ:プロジェクト従事者、医療関係者など

 

 

3-2 | 入居者確保のコツ

定期借家契約での入居者確保には、従来とは異なるアプローチが必要です。以下の戦略が効果的です。

 

(1)複数チャネルでの募集

・不動産ポータルサイト:SUUMO、HOME’S等での詳細な説明記載

・企業向け営業:人事部への直接営業による転勤者確保

・教育機関連携:大学・専門学校の国際部門との提携

 

(2)契約条件の柔軟性確保

・更新オプション:双方合意による再契約の可能性を明示

・中途解約特約:一定条件下での解約を認める条項

・敷金・礼金の調整:初期費用を抑えて入居ハードルを下げる

 

(3)季節性の活用

企業の転勤時期(3~4月、9~10月) に合わせた募集強化により、効率的な入居者確保が可能です。

 

定期借家契約では、限られた契約期間で確実に家賃回収を行う必要があるため、より慎重な入居審査が重要になります。

・収入基準:家賃の3~4倍の月収確保(普通借家より厳格)

・勤務先の安定性:上場企業、公務員等の安定した職業を優先

・保証人・保証会社:二重の保証体制で回収リスクを軽減

 

 

3-3 | 法的手続きの重要ポイント

定期借家契約では以下の法的要件を厳守する必要があります。

 

(1)書面契約の徹底:借地借家法第38条により書面契約が必須

(2)事前説明義務:契約前に「更新なし・期間満了で終了」を書面で説明

(3)期間満了通知:1年以上の契約では満了6ヶ月~1年前に通知

 

【実務対応のポイント】

契約書には期間・解約条件・再契約可能性を明記し、すべての手続きを書面で記録保持することが重要です。

副業投資家は専門家との連携や管理会社への適切な委託により、法的リスクを回避しましょう。

 

これらの注意点とリスク管理を適切に行うことで、定期借家契約のメリットを最大限に活かしながら、安全で収益性の高い賃貸経営が実現できます。

 

 

定期借家契約で実現する戦略的賃貸経営の未来

定期借家契約は、サラリーマン・公務員の副業投資家にとって理想的な賃貸経営戦略です。

契約期間の明確化による管理負担軽減、賃料改定の柔軟性、問題入居者への確実な対応、そして予測可能な物件運営により、本業との両立を図りながら安定した収益確保が可能になります。

 

注意点として入居者確保の難しさはありますが、適切なターゲット設定と管理会社との連携により十分克服できます。

特に転勤者や短期滞在者をターゲットとした戦略的な活用により、普通借家契約では実現困難な柔軟で効率的な賃貸経営が実現します。

 

リモートワークの普及により多様な居住ニーズが生まれている今こそ、定期借家契約という新しい手法を活用する絶好のタイミングです。

まずは1物件から始めて、この画期的な投資戦略で同世代に差をつける資産形成を実現しましょう。あなたの理想的なライフスタイル実現に向けて、今日から行動を始めませんか。

 

以下の記事では、会社員に不動産投資をすすめる理由を解説しています。

 

会社員には不動産投資がおすすめ!4つの理由とおすすめの投資方法3選を解説

 

 

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