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ビットコインNFTってなに?イーサリアムNFTとの違いを解説

2023.04.21

コラム記事85のメイン画像 ブロックチェーン

これまでのNFTはイーサリアムを基盤とするものが主流でした。しかし、最近ではビットコインを用いたNFTが注目を集めています。ビットコインNFTになるとどんなNFTがどのように変わるのでしょうか? この記事ではビットコインNFTの特徴と今後の可能性についてご紹介します。


ビットコインNFTとは?

ビットコインNFTとは、ビットコイン(BTC)のブロックチェーン上で構築される代替不可能なトークンのことです。

 

これまでのNFTはイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で構築されることが多く、プラットフォーム上で盛んに取り引きされるのはイーサリアムのNFTでした。そのため、ビットコインNFTは大きく注目されてきませんでした。

 

しかし、2023年2月末に大人気NFTプロジェクトである「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」などを手掛けるYuga LabsがビットコインNFTコレクション「TwelveFold」のオークションを開催しました。

その結果、たった24時間の開催で合計735BTC、1,650万ドル(約22.3億円)もの金額を稼ぎ、一気に注目を集めました。

 

ビットコインNFTは、「Inscriptions(碑文)」とも呼ばれ、そのInscriptionsを作り出すためのプロジェクトが「Ordinals(序数)」と呼ばれています。

ただし、実際のところはこの2つの名称を区別せず、まとめてビットコインNFTのことを「Ordinals」と読んでいる場合が多いです。

 

 

ビットコインNFTの特徴

ビットコインNFTとこれまでの主流であるイーサリアムNFTは、どこが違うのでしょうか?

ここでは、従来のイーサリアムNFTとビットコインNFTを比べた際の特徴を2つあげます。

 

(1)NFTの画像そのものがブロックチェーン上に保存されている

(2)共通規格として、正式にビットコインコミュニティに支持されていない

 

(1)NFTの画像そのものがブロックチェーン上に保存されている

1つ目の特徴は「NFTの画像データそのものがブロックチェーン上に保存されていること」です。

 

ビットコインNFTは、全ての情報をビットコイン上に記録しているため、ビットコインがなくならない限りその画像を確認できます。

 

一方、イーサリアム上にあるNFTの多くは、画像などNFTに関するデータを自社のサーバーなどに保存し、イーサリアム上にはそのデータの保存場所(基本的にはURLに書かれてる)しか保存していません

そのため、NFTプロジェクトの運営者やサーバー自体がなくなってしまうと、NFTに関する様々なデータも一緒になくなってしまう可能性があります。

 

もちろん、イーサリアムNFTでもすべての情報をブロックチェーン上に記録しているNFTもあります。

例えば、大量生成のジェネラティブNFT「CryptoPunks」は、NFTに関する画像データをブロックチェーン上に保存しています。

このようにNFTに関するデータをブロックチェーン上に刻む技術のことをフルオンチェーンと言います。

 

しかし、従来のほとんどのNFTプロジェクトでは、NFTの画像に関するデータをブロックチェーン上に保存していません。

イーサリアム上で構築されるフルオンチェーンNFTはビットコインNFTと比べて、約100倍ものコストがかかると言われているからです。

 

100KBのデータを書き込むのにかかるコスト

・ビットコインNFT・・・約7.5〜15ドル(約1,000円〜2,000円)

・イーサリアムNFT・・・約775〜1,550ドル(約10万5,000〜20万9,000円)

 

※100KBのデータを書き込むのに必要なガス量を0.7億Gas、Gasレートを10〜20Gwei、ETH価格を1,550ドル、1ドル=135円と仮定した場合

 

このように、イーサリアム上ではビットコイン上と比較して、フルオンチェーンNFTを発行するためのコストが非常に高くなってしまいます。

そのため、現状のイーサリアムNFTにおいてフルオンチェーンNFTを採用するプロジェクトは限られています。

一方で、コストを安く抑えることのできるビットコインNFTでは、すべてにフルオンチェーンが採用されています。

 

これが、イーサリアムNFTとビットコインNFTの1つ目の違いです。

 

 

(2)共通規格として、正式にビットコインコミュニティに支持されていない

2つ目の特徴は「Inscriptionsが共通規格として、正式にビットコインコミュニティに支持されているわけではない」という点です。

 

現在、NFTの主流であるイーサリアムNFT上では、NFTを作り出すために必要な共通規格(ERC721など)が多く存在しています。

そのため、多くのエクスプローラーやウォレット、取引所などでNFTを復元し、確認することができます。

 

一方、ビットコインNFT(Inscriptions)は、まだ正式にビットコインコミュニティに共通規格として支持されておらず、NFTを確認するためには公式が提供する専用のエクスプローラーを利用するか、公式から提供されているコードから自分でホストする必要があります。

 

しかし、ビットコインNFTに関するデータそのものは、誰でもエクスプローラーから閲覧可能で、NFTを復元し、確認することもできます。

 

以上の点が、イーサリアムNFTとビットコインNFTの2つ目の違いです。

 

ビットコインNFT「Ordinals」の懸念点

Ordinalsの登場は、クリプトやNFT関連のコミュニティに多くの議論をもたらしています。

イーサリアムのNFTコレクターの中には、「仮想通貨市場もしくはNFT市場を活性化させる」といった意見をもち、Ordinalsを歓迎している人が多くいます。

 

一方で、Ordinalsを好ましく思わない人々もいることも事実です。

その理由は、以下のような懸念点を抱えているからです。

●手数料(ガス代)の高騰

●ブロックスペースの浪費

●消費電力の増加

●通貨としての価値の希薄化

 

現時点では、ビットコイン上のNFTを管理・取引するアプリやプラットフォームは存在しているものの、MetaMaskやOpenSeaのように広くは普及していません。

しかし、イーサリアムNFTのようなアプリやプラットフォームが誕生し普及していけば、NFT市場または仮想通貨市場全体の活性化につながる可能性があります。

 

まとめ

ビットコインNFTの登場により、これまでのイーサリアムNFTでは一部のプロジェクトでしか採用されなかったフルオンチェーンのNFTが台頭していく可能性が大いにあります。

また、ビットコインのブロックチェーンの永続性によってNFTのデータも担保されます。

Yuga Labsのプロジェクトの成功を見ても、今後のビットコインNFTの動向に目が離せませんね。

 

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