不動産クラウドファンディングとは、インターネットを介して複数の投資家から少額ずつ資金を調達し、不動産の購入や運営を行い、賃貸料や不動産売買益などの利益の一部を分配金として投資家に還元する投資方法です。
投資家は不動産を運用するファンドに投資をして、利益の一部から分配を受けます。
事業者が一般の投資家から資金を募り、集まった資金を利用して不動産の取得・運営を行いますので、他の不動産投資と比べ少額ではじめられるのが特徴です。
少額ではじめられる一方、デメリットもあります。
そこでこの記事は、不動産クラウドファンディングのデメリットについて解説していきたいと思います。
不動産クラウドファンディングのデメリット5つを紹介
不動産クラウドファンディングを行う場合、内容をしっかりと理解して投資することをおすすめします。
ここでは、デメリットを5つに絞ってご紹介します。
不動産クラウドファンディングのデメリット:①多額のリターンは難しい
不動産クラウドファンディングは、投資額が少ない分、収益が少ないのがデメリットです。
例えば、予定分配率が「年3.6%」に1万円を投資した場合
1万円×3.6%=360円
年間で360円の利益を得られます。
※参考金額のため、各種手数料や税金の計算は省略しています。
大きな収益を上げたい人、リスクがあっても収益上の投資をしたいハイリスク・ハイリターンタイプの投資を求めている方には向いていません。
不動産クラウドファンディングのデメリット:②途中解約が原則的にできない
不動産クラウドファンディングでは原則的に途中解約ができません。
途中解約を行う場合には、譲渡先を投資家自身が見つけてくる必要があること、事業者によっては譲渡手数料を設定しています。
手数料を鑑みると途中解約のないように概要や契約内容を確認して、慎重に決めて投資するようにしましょう。
不動産クラウドファンディングのデメリット:③必ず投資できると限らない
不動産クラウドファンディングは投資する物件が選べる分、人気の物件には集中して応募が殺到します。
物件情報に対するアンテナをある程度張っていないと優良物件に投資できません。
早いもの勝ちでライブのチケットを購入するのと同じようにクリック合戦になることもありますし、抽選の場合でも応募者多数の場合にはなかなか当選しないこともあります。
不動産クラウドファンディングのデメリット:④元本割れのリスクがある
不動産クラウドファンディングは元本保証がないため、注意が必要です。
不動産価格の暴落や空室による家賃収入減、運営会社の倒産などによって、収益が減少したり、元本割れしたりする場合があります。
そのため、不動産の立地や運営会社の状況を確認して、慎重に選んでください。
不動産クラウドファンディングのデメリット:⑤運用期間が短い
不動産クラウドファンディングでの運用期間は、3か月~36か月の期間が目安です。
もちろん、案件によって運用期間が36か月を超える場合もありますが、比較的短い期間であることが多いため、長期的な投資が出来ないと言えます。
不動産クラウドファンディングを長く続けたいのであれば、新しい案件を常に探す必要があります。
続いて、不動産クラウドファンディングのメリットもご紹介します。
不動産クラウドファンディングのメリット4つを紹介
続いて、不動産クラウドファンディングのメリット4つをご紹介します。
不動産クラウドファンディングのメリット:①少額で投資できる
不動産投資に少額でチャレンジできることが、最大のメリットです。
本来、不動産投資には多額の資金が必要です。
しかし、2017年の法改正で不動産クラウドファンディングが誕生し、いきなり多額な不動産投資には抵抗がある投資家でも多数の投資家と資金を合わせ不動産投資が可能となりました。
将来的な現物不動産投資への入門編として、1万円から投資可能な不動産クラウドファンディングを選ぶのもおすすめです。
不動産クラウドファンディングのメリット:②手続きが簡単
不動産クラウドファンディングは現物不動産投資と異なり、多くの契約書や手続きをすべて事業者が投資家のかわりに行ってくれるケースが多くあります。
契約のために日程を調整することもなく、ネットで簡単に手続きできます。
また、投資後のメンテナンス等もすべて事業者で行ってくれるので、手軽に挑戦可能です。
不動産クラウドファンディングのメリット:③投資する不動産が選べる
不動産クラウドファンディングで取り扱う物件は「ホテル」「保育園」「マンション」など多岐に渡ります。
現物不動産では「ホテル」など高額な投資は、多額な資金必要で簡単に投資をするのは難しかったといえるでしょう。
また、「保育園」など安定収益が見込めるかつ、社会貢献できる投資も不動産クラウドファンディングならではないでしょうか。
不動産事業に特化した事業者による「マンション」物件では、人気の地域の物件やデザインなどを見て、入居者からの人気が高そうな物件を選んで投資することもできます。
不動産クラウドファンディングのメリット:④価格が安定
不動産クラウドファンディングでは、直接不動産を運用しているため価格が安定しています。
株式やFX、J-REITなどの金融商品は日々価格が変動しているため、こまめに価格を確認しないと損することもあるでしょう。
ただ、不動産の場合は価格変動は少ないため、安心して運用できます。
不動産クラウドファンディングをおすすめできる人の特徴4つを紹介
ここからは不動産クラウドファンディングをおすすめできる人の特徴を4つに絞ってご紹介します。
不動産クラウドファンディングがおすすめの人:①小額で始めたい人
1口1万円からという小額で不動産クラウドファンディングを始められるため、投資初心者にも向いています。
不動産クラウドファンディングがおすすめの人:②手間をかけず不動産投資を始めたい人
不動産クラウドファンディングは手間をかけずに投資ができる方法です。
本業が忙しい方や投資に時間を割けない方でも運用に手間がかからないため、安心して投資を行えます。
不動産クラウドファンディングがおすすめの人:③ある程度の利益を得たい人
不動産クラウドファンディングでは投資額が少ないため、大きな利益を得にくいです。
そのため、少しでも利益を得られればよいという方におすすめの投資方法です。
不動産クラウドファンディングの始め方
ここまでで不動産クラウドファンディングについて紹介していきましたが、実際に不動産クラウドファンディングを行いたい場合はどのような手順でできるのでしょうか。
ここからは、不動産クラウドファンディングの始め方を紹介します。
①サービスサイトで会員登録をする
投資したいサービスサイトを開き、氏名やメールアドレスなどの必要事項を記載して会員登録を行います。
②投資家登録をする
会員登録後、投資家登録を行います。
投資家登録時に、本人確認や審査が行われるため必要書類のアップロードを求められたりします。
③募集中の案件に申し込む
投資家登録が完了したら、実際の投資商品に申し込みができます。
自分で不動産を調べて希望する案件に申し込みを行ってください。
④入金後、運用が開始される
案件契約が成立し、入金が確認できれば運用が開始されます。
運用は事業者側が実施するため、投資家側が行うことはありません。
⑤分配金を受け取る
投資した不動産の運用期間が満了し、利益が発生していれば分配金を獲得できます。
詳細は以下の記事をご確認ください。
不動産クラウドファンディングをするための申込手順を理解しよう!
https://en-funding.en-hd.jp/column/column.html?article_id=24
不動産クラウドファンディングなら「えんfunding」
「えんfunding」を運営するのは30年の実績を持つえんホールディングスグループ。
九州で初めて不動産特定共同事業(電子取引業務を含む)の許可を取得し、福岡市エリアに特化した不動産クラウドファンディングサービスをスタート。
長年不動産に関わっている企業なので、不動産投資に関する知識やノウハウは十分にあります。
投資物件は人気のデザイナーズマンションの取り扱いが中心です。
まずは一度ファンド一覧をご覧ください。