ふるさと納税とはどんな制度?
「返礼品が魅力」とよく聞くけど、ふるさと納税とはそもそもどんな制度なのでしょうか?
ふるさと納税とは、自分の選んだ自治体に寄附を行った場合に、寄附額のうち2,000円を越える部分が所得税と住民税から控除される制度です。
さらに、税金の控除を受けられるだけでなく、寄附をした自治体から返礼品を受け取ることができます。
この返礼品の内容は自治体によってさまざまです。各自治体はより多くの寄附を集めるために、地域の名産品など工夫を凝らした返礼品を用意しています。
返礼品の中でも、その土地特産の肉や魚、フルーツなどの食材はとても人気があります。
工芸品や電化製品、日用品、イベントの参加券など返礼品が用意されている自治体も多く、寄附額が多ければ多いほど返礼品を楽しむことができます。
以下の記事ではふるさと納税について詳しく解説しています。
不動産所得がある会社員はふるさと納税を忘れずに!【2023年版】
ふるさと納税おすすめのタイミング
年末になるとテレビCMやSWebサイトなどで広告も多くなり、ようやく「今年もふるさと納税をしなきゃ」と意識するようになります。
しかし、ふるさと納税は一年中いつでもできます。おすすめのふるさと納税のタイミングは以下の2つです。
(1)返礼品が早く受け取れる1〜3月
(2)新しい返礼品が出揃う4月
(3)キャンペーンを行っている9月
(1)返礼品が早く受け取れる1~3月
返礼品を早く受け取りたい方は、1〜3月に寄附するのがおすすめです。
通常ふるさと納税の返礼品は、寄附から到着までに1〜3ヶ月かかる場合が多いです。
年末になると、駆け込み需要が殺到して寄附したものの、自治体の発送が追いつかずに返礼品がいつまでたっても届かないという可能性があります。
1〜3月は年末の駆け込み寄附が落ち着き、返礼品の発送がスムーズになります。
年末には在庫切れになってしまっていた人気の返礼品も復活して、狙っていたものが手に入りやすくなります。
(2)新しい返礼品が出揃う4月
新しい返礼品がほしい方は4月を狙いましょう。
4月は年度が切り替わる時期で、自治体が返礼品をリニューアルすることが多いです。
新しく登場する返礼品は目新しさから人気が高まることが予想されますが、最初のうちは在庫も豊富なので申し込みやすくなります。
また、この時期から新米や夏や秋の果物などの先行予約も始まるので、早めに確保しておくことができます。
(3)キャンペーンを行っている9月
9月ごろはキャンペーンを行っている場合があり、お得に返礼品を購入できる時期です。
この時期は、年間の中間的な締め切りとしてキャンペーンが集中しやすく、過去には大手サイトで寄付金額に応じて数%〜十数%のポイント付与が行われたケースもありました。実際に「さとふる」では、超さとふる祭として2024年9月30日まで最大でPayPayポイントが35%付与されるキャンペーンが実施されていました。最大付与にはさまざまな条件がありますが、35%もポイントが付くのは嬉しいですよね。※あくまで過去の一例であるため、今年のキャンペーンは公式サイトで最新情報をご確認ください。
年末の駆け込みを避けつつ、お得にふるさと納税を行いたい方におすすめです。
ただし、キャンペーンが始まると人気の返礼品は品切れになるのが早まるケースがほとんどです。気になるものがあれば、キャンペーンが始まり次第、購入するようにしましょう。
9月末にふるさと納税を行う注意点4つ
9月末は、ふるさと納税サイトで魅力的なキャンペーンが開催されることがあり、お得に寄付できるチャンスとして注目される時期です。しかし、この時期ならではの注意点を理解しておくことが重要です。以下4点を最後まで読んで後悔のないふるさと納税を行いましょう。
(1)毎年必ず大規模キャンペーンがあるとは限らない
(2)キャンペーン内容は変動する
(3)年末も依然としてお得な時期
(4)お得さだけに釣られない
(1)毎年必ず大規模キャンペーンがあるとは限らない
9月末にお得なキャンペーンが増えるのはあくまで「過去の傾向」であり、毎年必ずしも大規模なものが実施されるとは限りません。
ふるさと納税サイトの戦略や経済状況、競合の動向など様々な要因で、キャンペーンの規模や内容は年によって変動します。「昨年はこうだったから今年も」という期待が外れる可能性も念頭に置きましょう。
過度な期待はせず、最新情報をこまめにチェックし、もし期待したキャンペーンがなくても、他の時期の選択肢も柔軟に検討する姿勢が大切です。
(2)キャンペーン内容は変動する
たとえ9月末にキャンペーンが実施されたとしても、その具体的な内容は毎年、また各ふるさと納税サイトによって大きく異なります。
ポイント還元率、付与されるポイントの種類、対象となる寄付金額、エントリーの要否、期間の長さなど、詳細な条件は必ず確認が必要です。「お得そう」というイメージだけで判断せず、自分にとって本当にメリットがあるのか、条件をクリアできるのかを慎重に見極めましょう。
複数のサイトを比較検討し、細部まで目を通すことが、キャンペーンを最大限に活かすコツです。
(3)年末も依然としてお得な時期
9月末のキャンペーンに注目が集まりがちですが、ふるさと納税が最も盛り上がるのは例年11月~12月の年末駆け込み時期です。
この時期には、年間を通じて最大級ともいえる大規模なキャンペーンが多くのサイトで展開される傾向があります。そのため、9月末が唯一のお得なチャンスというわけではありません。年末は所得額がほぼ確定し、控除上限額を計算しやすくなるメリットもあります。
9月末の機会を逃しても、年末に向けて情報収集を続ければ、十分にお得なタイミングを見つけられる可能性があります。
(4)お得さだけに釣られない
ポイント還元率の高さや豪華な特典といった「お得さ」は非常に魅力的ですが、それだけに目を奪われてしまうと、ふるさと納税の本質を見失うことがあります。
本当に必要としている返礼品なのか、心から応援したい自治体なのか、といった視点を忘れないようにしましょう。キャンペーン利用を優先するあまり、不要なものを選んでしまったり、寄付上限額を超えてしまったりしては本末転倒です。
お得な制度を活用しつつも、自分自身の価値観や目的に合った賢い選択を心がけることが大切です。
なお、地域を活性化させる方法として不動産投資が注目されています。以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方は是非お読みください。
地方創生×不動産投資の可能性!サラリーマンが知るべき新たな投資機会
早めにふるさと納税をする3つのメリット
早めにふるさと納税をすることのメリットは主に3つあります。
(1)返礼品の先行予約
(2)人気商品の品切れ回避
(3)寄付による支出の分散
(1)返礼品の先行予約
一つ目のメリットは、旬がある食べ物を「先行予約」として確保し、一番おいしい時期に楽しめることです。
新鮮さが大切な野菜や果物などの返礼品は、旬の時期にすぐ発送できるように、先行予約の枠を設けている自治体が多いです。
春のうちに先行予約を実施している自治体を選んで寄附しておけば、欲しいものの旬を逃すことなく季節にあった食べ物を楽しめます。
(2)人気商品の品切れ回避
二つ目のメリットは、人気商品が品切れになっているリスクが低いことです。
メディアで紹介された返礼品や、還元率が高い人気の品は、年の後半にはすでに品切れで受付が終了していることもよくあります。
注文が殺到する年末に探しても、気になる商品ばかり品切れしているといった事態になりかねません。
人気の品やお得な返礼品を手に入れたい場合は、まだ申し込みの総数が少ない年明けから春のタイミングで申し込みましょう。
(3)寄付による支出の分散
三つ目のメリットは、寄附による支出を分散できることです。
ふるさと納税は、所得に応じた上限金額までの返礼品を、自己負担2,000円で受け取れるお得な制度です。
ただし、ふるさと納税によって金銭的な負担が軽くなるのは、納税額の控除が行われる翌年の話です。
消費が激しい年末にふるさと納税をまとめて注文すると、家計の一時的な負担が増大してしまいます。
そこでおすすめなのが、一年の中で寄付のタイミングを分散させることです。
年初から春にかけてある程度ふるさと納税の寄附をしておいて、職場の年末調整で年間の所得がわかったら年末に残りのふるさと納税の枠を使い切るといった作戦がとれます。
ふるさと納税の限度額について
(引用:不動産所得がある会社員はふるさと納税を忘れずに!【2023年版】)
ふるさと納税で控除される税金には限度額があるため、寄附する金額は注意が必要です。
限度額は年収だけでなく配偶者の有無や扶養家族の人数などで変わります。
税金が控除される範囲でお得に利用するためには、自分の限度額がどのくらいになるか計算して把握しておくことが必要です。
下の表はふるさと納税を行う人の給与収入と家族構成を示した全額控除されるふるさと納税額の目安一覧です。
この表はあくまで目安になるので、具体的な計算はお住まい(ふるさと納税翌年1月1日時点)の市区町村にお問い合わせください。
なお、不動産投資を行っている方はふるさと納税の上限額が増える可能性があります。以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方はぜひとも最後までお読みください。
不動産所得によってふるさと納税限度額はどのくらい上がる?確定申告の注意点も解説
ふるさと納税を年末にする3つのデメリット
早めのふるさと納税がおすすめといっても「やっぱりギリギリになってしまう」という人に、年末にふるさと納税をするデメリットをお伝えします。
(1)サイトがつながりにくい
(2)ワンストップ特例の手続きに間に合わない
(3)たくさんの返礼品が一度に届く
(1)サイトがつながりにくい
年末になって、ふるさと納税の「駆け込み寄附」をしようと考えている方はたくさんいます。
すると、ふるさと納税サイトにアクセスが集中して、サイトがつながらなくなってしまうこともあります。
とくに年末になって、仕事納めしてからと、ギリギリに駆け込むケースも多いようです。
そんなときにつながりにくかったりすると、決済までのタイムラグにより購入手続きが翌年にずれると、その年のふるさと納税は使えなかったことになってしまいます。
(2)ワンストップ特例の手続きに間に合わない
ワンストップ特例は、確定申告をしなくても寄附金控除が受けられる制度です。
寄附先の自治体が1年間で5自治体以内・確定申告をしないなどの条件を満たせば利用できます。
年末調整をしているサラリーマンにとっては、とっても便利な制度です。
ワンストップ特例で控除を受けるには「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」「マイナンバーカード(または個人番号と身分証)のコピー」を寄附先の自治体に提出する必要があります。
この期限が翌年の1月10日までに必着となります。
年末ギリギリでふるさと納税をすると、すぐに申請書を提出しないと間に合いません。
期限を過ぎてしまうと、控除を受けるには確定申告が必要になります。
ちなみに、不動産投資をしていて確定申告をしている人は、ワンストップ特例は利用できません。
ふるさと納税をしたら、確定申告の中でふるさと納税の手続きも忘れずにしましょう。
(3)たくさんの返礼品が一度に届く
年末に一気に何件もふるさと納税をすると、たくさんの返礼品が一度に届いてしまいます。
すると、「食料品がたくさん届いて食べきれない」「冷凍庫や冷蔵庫がパンパンで保管場所がない」となりかねません。
せっかくの返礼品も、無駄になってしまうのは悲しいです。早めの寄附で返礼品が届くタイミングを分散させましょう。
このように、年末のふるさと納税の駆け込み寄附はデメリットが多いので気をつけましょう。
いますぐふるさと納税をしよう
この記事では、ふるさと納税のおすすめのタイミングについて紹介しました。
ふるさと納税を年末にしている人が多いのですが、年末に慌てて行うと失敗してしまう可能性があります。
そこで、今から9月までにふるさと納税をしておきましょう。
返礼品の選択肢の多さや、届くタイミングの快適さを知ってしまうと、年末には味わえないふるさと納税の楽しみ方を体験できますよ。
不動産投資が学べる漫画など特典プレゼント中
漫画だから分かりやすい。不動産投資が学べる特典を無料プレゼント。お申込みはこちらから。
特典提供元:株式会社えん